2人の気ままな「人妻」とその荷物持ち兼ボディーガードが無事、
スペインから帰国。
旅の途中、1度だけ、
子供連れの(又はそれを装った)スリに
妻の鞄の中から小銭入れを掏られたという。
しかし、長女が機転を利かして大声を挙げた為、
「これが落ちてました」と返したそうだ。
親が突然スペイン語で話かけて来て、言葉がうまく通じないので、
それに懸命に応答している間に、子供が盗むという手口。
それから、予約していたホテルに既に先約が入っていて、
泊まれなくなり、何故かホテルのオーナーと称する
オバサンのマンションに、そのオバサンと一緒に泊まる羽目に。
長女は、スリ騒動があって、すっかり現地人に対し人間不信に陥り、
そのオバサンが手引きをして、
夜中にグルの強盗団が襲ってくるのでは、と不安になって、
その晩は一睡も出来なかったとか。
その長女の英語が意外と流暢で、
現地の英語が使える人とは何不自由なく意思疏通が出来たと、
妻は感心していた。
だが、長女のシンガポール人の旦那は5ヵ国語喋れても、
日本語はからきし駄目。
なので、英語でしか2人はコミュニケーションが取れない。
だから、長女は英語が堪能なんて今更どうして驚くのか、
逆に不思議。
アメリカに短期留学していた次男の英語力は、
“そこそこ”だったとか(そこそこって?)。
その次男は、
黙々と女どもの荷物持ちの「苦役」に耐えていたようだ。
タクシーで自慢の高級カメラのレンズを1つ紛失したので、
保険の手続きを取るらしい。
とにかく、長女に通訳をさせ、次男に荷物を運ばせて、
妻は悠々と気楽な旅を続けていた様が、
目に見えるような気がする(その間、私は掃除洗濯炊事…)。
そうした旅の話を、笑いながら聞いていたのだが一瞬、
笑いが凍りついた。
何と、私が妻の不在を見澄まして書いた
「気ままな人妻」のブログを、
スペインで皆で読んで大笑いしたというのだ。
…そう言えば確か、小林よしのりさんが
「ゴー宣道場のブログは世界中の人が読んでいるから、
より充実させねば!」と仰っていた。
それを馬耳東風と聞き流していた訳では勿論ない。
しかしその事と、
妻が旅先で私のブログを読む可能性があることとが、
何故か全く繋がらなかった。
何たること!
私と共に日本に残っていたたった1人の家族であり、
同志(!?)でもある“はず”の長男は何故、
その頗る「重大な」事実を、私に隠して伝えなかったのか!!
どうも当たり前過ぎて、私も当然知っていると考えていたようだ。
何という不覚!!!